当サロンにお越しいただくお客様の中にも額や目の周りのシワに「ボトックス注射をしてみたいけれど、なんだか、怖い…」という方はいらっしゃいます。
そんなお客様にまず、私がお伝えしている事は、「お悩みの箇所のみを改善したいのであれば、確実に早いです！ですが、きちんとしたクリニック・医師を選んでく頂きたいです。」
美容医療で行う施術は、直接お悩みにアプローすることが出来ますので、結果が早く出ます。ですが、同時に成分によるアレルギーや副作用、ある一部分に施術を施すことによって生じる他の部分への歪み、その後の継続的な治療のリスクもありますので、よく理解した上で施術を受けて頂きたいと思います。今日は、ボトックス注射のメカニズムや気になる副作用について解説します。
ボトックス注射を検討されている方の参考になれば嬉しいです。
ボトックス注射の仕組みとメカニズム
シワ治療としてよく耳にする「ボトックス注射」ですが、そもそもどのようなメカニズムでなのでしょうか？
ボトックス注射とは、ボツリヌス菌（食中毒の原因菌）が作り出す天然のたんぱく質の一種である「ボツリヌストキシン」を気になる筋肉内に注射します。
このボツリヌストキシンには、神経伝達物質である「アセチルコリン」の分泌を阻害する働きがあり、注射した箇所の筋肉の動きが制限されます。その結果、筋肉の緊張を和らげ、シワが目立ちにくくなります。また、発達しすぎたエラに注射する事で、小顔効果が期待出来たり、ふくらはぎの縮小、多汗症やわきがの治療にも応用されています。医療現場では、顔面神経麻痺や筋肉の痙縮などの治療にも利用されています。
基本的にボトックス注射は安全性の確立された治療法であり、これまで重篤な副作用の報告もありません。ですが、注射する部位、薬剤の注入量が適切でなければ、十分な効果を得られず、「目が開けづらくなった」「笑っているのに目が笑っていない、不自然になった」などの思わぬ副作用を引き起こす可能性があることは、十分考えられます。
本当にクリニックや医師の選び方には注意してください。
ボトックス注射のメリット
⒈表情によるシワの改善がしやすい
⒉筋肉が収縮する事による小顔の効果が出やすい
⒊注射量・注射部位を調整する事で、お悩みに合わせたオーダーメイドの施術が可能
⒋注射のみなので、お肌やお身体への負担、ダウンタイムが少なく、当日からメイク可能
ボトックス注射のデメリット
⒈効果は一生ではなく3ヶ月～半年程度なので継続的に施す必要がある
⒉注射をした部位に一時的なアザ（内出血）、赤み、腫れが出る可能性がある
⒊筋肉の動きを制限する事でたるみが起こる可能性がある
⒋表情が不自然になったり、筋肉のこわばりが起こる可能性
デメリットの中で気になる点としては、顔の筋肉量が減る事によって、小顔の効果感じることが出来るのはとっても嬉しいですが、その分皮膚が余ってしまい、皮膚のたるみが起きるという点に関してはよく考える必要があるように思います。
また、一部の表情筋が動かしにくくなる事で、口元は笑っているのに、目元が笑っていない等、元々表情が豊かな方は笑顔に違和感を感じやすいかもしれません。ボトックス注射はその人の筋肉の付き方や症状、お悩みに合わせて施す必要があり、豊富な経験と非常に繊細な技術が必要とされる治療法かと思います。一生お付き合いしていくお顔ですので納得いくまでカウンセリングしてもらいましょう！
特に目尻のシワや目の下のシワ、眉間などにボトックス注射をする場合は、「眼瞼下垂」や「眉毛下垂」の注意が必要です！
その他にも、
・目が腫れる、痛みが出る
・眉がつり上がる
・左右が非対称になる
等も充分に確認してから施術を受けて頂きたいと思います。
万が一、表情が不自然になってしまったら？
⒈ボトックス注射の効果が消えるのを待つ！
⒉２回目の施術で調整する。
決して他の医院には行かず、担当医師と充分に話し合い、最善の方法を探りましょう！
ボトックス注射の治療はデメリットもよく理解した上で、くれぐれもクリニック探しを慎重にしていただく事をお勧め致します！
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